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君影草工房のブログ
またはT2は如何にして心配するのを止めて眼鏡を愛するようになったか
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創作同人のピコがコピー本を電子化してPlay Booksで無料公開した話
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何かの参考になれば。






Google Play Booksの特徴
Google Play Booksは、Googleの電子書籍サービスで
Android以外にも、iPhoneやPCでも利用できる。
機能こそ限定的とはいえ、EPUBの再現性、安定性の点でビューワの完成度は高い。
Androidアプリにおいては、
とりあえず、右綴じの見開き表示に対応しているだけでも偉大である。

出版側から見た特徴としては、
利用料がかからないこと、
そして、無料公開できる点が挙げられる。
もちろん、無料公開の場合に、Googleへの支払いは発生しない。

販売地域を制約しなければ、世界中に公開される。
とはいえ、実際のところ、ストアに並ぶのは、
ユーザの地域、言語に関連した書籍ばかりであり、
日本で洋書を手にしようと思ったら
書誌情報で検索しなければまず到達できない。

漫画コンテンツの概況

漫画コンテンツを積極的に扱う大手出版社は、講談社くらいのもので、
一通りのジャンルはカバーされているものの
ラインナップには偏りがあると言わざるを得ない。
(ハーレクインも積極的に販売しているが、
ハーレクインは一つの独立したジャンルみたいなものなので……)

売れ筋は青年漫画。
小中学生はAndroidユーザが相対的に少ないこと
決済権限がない場合が多いことが関係しているのかも知れない。

また、無料・割引のプローモーションを行うと、
如実にその成果が現れる。
(おそらく映画とのタイアップで)
「新宿スワン」の1~3(?)巻が期間限定で無料となった後は
人気漫画のほとんどを「新宿スワン」が占める状態が続いた。
エンドユーザの無料志向はかなり強いと思われる。

今年の春くらいまでは、「無料 漫画」で検索すると
海賊版(有料海賊版サイトへの接続を狙ったもの)が多数ヒットしたが
最近は評価システムを変更したのか、大分「浄化」された。

で、実際の売れ行き
無料なので「売れ」てはいないのだが……。

6月に「スカ色 夢鈍行」、7月に「インバーたん」を公開したものの
8/6まではびっくりするほど売れていない。
書籍を Google Play で公開すると、世界中の何十億もの読者に読んでもらうことができます。
とは何だったのか。
30億のデバイスで走るJava並みにナンセンスなフレーズである。

8/6以降、部数が増えているが、
これは「泥のように」が新着漫画、新着無料書籍として
ストアに掲載されたことに起因すると考えられる。
他の2冊の部数も増えているが、
これは、「泥のように」の関連書籍として表示されること、
部数が増えたことで、
無料漫画のカテゴリでストアに掲載されやすくなったことに
因ると想像する。

なお、海外からの購入は、
台湾が2部(タイミング的に同一人物と思われる)、
スペイン・ベトナムがそれぞれ1部であり、極めて稀なケースと言える。
スペインに関してはどうやって辿り着いたか全くもって不明である。

念のため、書いておくが、これは「無料」公開の例である。
前述のとおりエンドユーザは無料志向が強いと考えられるため、
有料で販売した場合には全く異なる結果になると推測する。

ピコ手として
一人で売り子をしながら、会場製本となると、
個人的には30部~50部が限度である。
50部製本できるというのは、閑古鳥状態ということで、
つまるところ50部は1回のイベントでは捌けない。
それ以上の部数であれば、印刷所を利用した方が、
全体のコストが小さい可能性がある。

そういった状況から、一般的に見ても、
コピー本の頒布数は100部以下が多いと考えられる。

漫画制作をデジタル環境で行っているなら、
電子書籍化のコストは大きくない。

コピー本の「手作業感」に価値を見出さず、
「少しでも多くの人に読んでもらう」という目的において、
Google Play Booksで本を公開する価値は十分にあると考えられる。

しかし、Google Play Booksで、
エンドユーザが本に到達する道は極めて狭い。
ピコ手がこの道とつながるためには「新着」を狙うしかない。
(いや、講談社にでも持ち込みに行って
商業デビューという道も無きにしも非ずだが……)

皮肉(?)にも、売り上げを伸ばすには、
多大なリソースを投入して良い作品を作り上げるより、
継続的に新しい作品を生み出すことの方が
効果的ということになる。

そうよ わたしがピコっ!
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by kimikage-so | 2015-08-30 14:54 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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